今度、新しい会社に勤めることになりました。雇用がすぐというわけではなく働き始めるまで2週間ほど間があります。けれど今月は就職活動で交通費やスーツなどを揃えるのにお金が掛かってしまい手持ちがほとんどありません。支払いもあるのでピンチな状況です。カードローンを申し込みたいのですが働いていないと駄目というのは知っています。
けれど、今は無職ですが就職が決まっているという場合はどうなのか知りたいです。
お金を借りるには在籍確認があるので働いているという実積が必要
結論から言ってしまうと銀行でも消費者金融でもカードローンを作るためには働いているということが前提です。そもそもカードローンというものは働いているひとのための商品だからです。
こちらがカードローンを作る目的自体はお金を借りることですが、カードローンを商品として売り出している方は利益を得ることが目的であり重要なことなのです。貸した相手から利益を得るには、その相手に収入が無ければ意味がありません。なので、就職先が決まっていたとしても内定が取り消しになったり、無事に就職して収入があるという状態にはなるのかもしれませんが仕事先が肌に合わず一週間で辞めてしまうかもしれない、そんな可能性がある就職前や働き始めたばかりの時期では、カードローンを使うことははっきり言って無理なのです。
また他にも、カードローンを作るための審査には在籍確認というものがあります。これは申し出ているひとがその会社にきちんと席を置いているかを確かめるために、担当者が会社に電話を掛けるといった作業です。このとき、会社に在籍しているという確認が取れないと審査には通過できないのが決まりです。まだ、就職していない状態だとこの在籍確認も成立しないので審査には通れないということになります。
カードローンの審査に通過するためには、働いて安定した収入を得ている必要があるので、「このひとは確かにこの会社で働いていて、毎月の収入がある」という実績が必要です。そのためにも働いて、すぐの申し込みよりも6カ月ほど経過してからのほうが審査に確実に通過できカードローンを無事に作ることができると言われています。
そして、まだ働いていない状態や働き始めて間もない状態での返済は利用者にとってもたいへん苦しいものになってしまいます。今はお金が無くて苦しい思いをしているかもしれませんが、収入を得れば解決できる範囲の問題であれば、お金を遣り繰りなどをして乗り越えましょう。
現在無職でも就職はきまってるのであればカードローンは申込める?
現時点で収入があることが総量規制の厳守には必要です。一度でも給料を貰えば、その内容によって1年のみなし収入を算出することはでき、総量規制の範囲をある程度確定することができます。しかし就職はきまってるにしても無職の状態では、みなし収入の信ぴょう性も働き出している状態に比べて大変低いものです。「本当に働くのか」すらも、まだ見えていない状態。これであれば貸金業者のカードローンの審査に通過する可能性は低いと考えてよいでしょう。
「返せるアテがない人にお金を貸す」ということは、金融業者にとっても回収できないリスクが大きなものです。またそういった人に貸し付けるということ自体、その金融業者の経営方針の良心に問題ありとされてしまいます。そういった「貸す側の罪」も考え、歯止めを掛ける意味からも総量規制の法律が施行されました。この法律を守るべきなのは貸金業者側で、罰せられるのも貸金業者です。健全な経営のために、審査も慎重にならざる得ません。
1回目のお給料をもらった、もしくは書面によって最低限のお給料が確定しているといった場合には、働き出す前に比べて、カードローンの審査が通る可能性は格段に高くなります。高くなると言ってもそこまで期待できるものではありませんが、皆無ではないのです。
ただしカードローンの申し込み要件には、勤続年数が明記されていることもあります。明記されていないまでも、勤続年数が、審査に大きく関わってくる項目であることは周知です。となれば、その面から見ても「就職はきまってるが無職」の時点では、利用は難しいと見るほうが賢明です。
とはいえ「絶対に貸すところがない」というわけではありません。就職して、程なく給料がいくら貰えるといった内容に信ぴょう性が高いとその業者が判断すれば、キャッシング枠を与える場合もあります。
公的な「総合支援資金貸付」や「生活福祉資金貸付制度」などを利用する方法もあります。「就職が決まっているがその間の生活に困窮する」という理由があるのですから、相談できないことはありません。ただし申し込みから貸付実行までがスピーディーとは言えません。カードローンの利用ができないことも考えて、同時進行させておくのも手段としては有効です。
【参考ページはこちら】
誰でも作れるカードローンってありますか?