カードローン会社はここで

ひとくちに「カードローン」といっても、意外かもしれませんが非常に間口が広いものになっているんです。例えば「パソコン」といっても「デスクトップパソコン」や「ノートパソコン」、はたまた「タブレット型PC」などいろいろありますよね。同じようにカードローンでも実は違いがあるんです。

大きくわけますと、「銀行法に基づくカードローン」と、「貸金業法に基づくカードローン」の２つになります。この２つの大きな違いは、適用される法律が違うという点ですね。利用者側からすればそんなに大きな違いなのか？と思ってしまうかもしれませんが、実はかなり大きく違うんですよ。

銀行法に基づくカードローンと貸金業法に基づくカードローン、法律の違いによる一番の違いは「総量規制」というものです。これはカードローンを利用しようと思って調べてみた方には馴染みのある単語かもしれません。この「総量規制」はその名の通り、何かを規制するものというのはすぐわかると思います。では何を規制するのか？これは、「お金を借りる（貸す）上限を規制する」ものなんです。

以前はこのような規制はなかったのですが、昔は今よりも金利がずっと高く、貸金業者はお金を貸せば貸すほど金利で儲けることが出来たという時代がありました。そのため、年収よりも多い金額を貸すことも珍しくなかったんです。しかしそんな状況できちんとお金を返済できる人なんてなかなかいませんよね。自己破産者や自殺者までうむようになってしまい社会問題となってしまったんです。そのことを受けて「自分で返済できる範囲を守れるように」と総量規制が出来た…というわけです。

総量規制は年収の3分の１を上限としています。それ以上利用者側がいくらお金を借りたいと声を上げても、貸金業法が適用されている会社はその人に総量規制を超える金額のお金を貸し付けると罰則を受けてしまうんです。利用者側ではなく、会社側に罰則が与えられる。そんな前提では、どこも総量規制を超えてお金を貸し出そうというリスクは冒したくないですよね。

しかし、銀行法が適用されている銀行であれば貸金業法は適用されないため、総量規制というしばりがありません。年収が３００万円の人は総量規制では１００万円を限度としてしかお金を借りることが出来ませんが、銀行のカードローンであれば１１０万円でも借り入れが可能になっています。

会社を選ぶ際、金利だけで判断してしまいがちなところもありますが、どの法律が適用されているのか知ることで自分の使いやすさやリスクなども判断できる材料になるんです。